「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を読んで
思わず二回読んでしまいました。というのも物語の根幹部分が一度では理解が追いつかなかったためです。わからない方はそれぞれの視点でゆっくり考えてみると分かりやすいですね。
全体としてはうるっとくるシーンがないわけでは無いです。が、私はすごい泣けたというわけではありませんでした。ただ、全体を通して格式張っていない現代風のいかにも若い恋人同士の会話を中心に物語は進んでいきます。自由な感じがあり、よく考えられた(そして、分かりやすい)描写や伏線がたくさんあるように感じました。その点とても気楽に読めて、かつ、本格的な読み物となっている作品だったと思います。面白かったです。
実写映画もあるようで、見てみたい気はするのですが…
どうしても原作を知っている作品は原作との間違い探しというか、粗探しというかしてしまいがちです。なので、いまいちその映画作品自体を純粋に楽しめないのです。